プロローグ

幸せな結婚生活。
そんな未来が私に起きるはずないと思っていた。

一卵性の双子として生まれ、顔も似ているのに私は全てお姉様より劣っていて出来損ないとして扱われていた。
私に出来ることは、自分の意思を出さず家族の言うことを聞くことだけ。

「必ずキミを幸せにすると誓うよ」
「澪……キミだから選んだ。他の相手なら俺はいらない」

それなのに。
どうしてこの人はこんなに私を愛してくれるのだろう──。