波音の彼方 第10話 体育祭
時任 渉
10.体育祭
毎年秋に開催される体育祭。
運動は苦手なので
短距離走以外に
騎馬戦とか器械体操とかがつらかった。
騎馬戦は騎手は不得意なので
馬にさせてもらったし
器械体操で人間ピラミッドは
体格も考慮してもらって端に。
係は小学6年と同じ
点呼係。
赤浦夏生と同じ。
中学も集会係というのがあって
二人でしていたから、という理由らしい。
おかげで小6同様、声はガラガラに枯れた。
クラス対抗のリレーが終わった後
オクラホマミキサー と マイムマイム で
体育祭が終わる。
男女ペアになってオクラホマミキサーを踊るのは
小4の運動会以来になる。
小4の時は始めてでなかなかうまくいかなかったけど
2度目になればなんとなく思い出して
踊れるようになっていた。
ただ、この年齢になると練習の時は
手を繋ぐのが恥ずかしそうだった。
練習を重ねるにつれて
体育祭の頃には慣れて踊れるようになっていった。
オクラホマミキサーでいろいろな人と踊り
最後はなぜか
赤浦夏生と踊ることが多く
そのままマイムマイムになるので
手をつなぐ時間が長い。
緊張するし恥ずかしいしドキドキする。
私の心を知ってか知らずか
またえびさんになったな、という顔をして
赤浦夏生はあまり気にすることなく
踊っているように見えた。